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2015-08-04

【OS X Yosemite】初期化、クリーンインストールする方法とその前にやっておくべきこと

OS Xを初期化、クリーンインストールする方法です。古いMacを新しいMacに乗り換えた、知り合いへの譲渡や売却の際には、トラブルを避けるためにも初期化してデータを消す必要が発生します。あるいは、Macの調子が悪くて工場出荷モードに戻したいということもあるでしょう。


今回紹介するMacの初期化、クリーンインストールするのは、OS X Yosemite 10.10.4です。まずは、前準備から紹介します。


クリーンインストールする前にやっておくべきこと


Macの初期化、クリーンインストール作業を行うと、もちろん保存データは失われ、工場出荷モード状態になります。トラブルに遭遇しないためには、まずデータのバックアップを行いましょう。そして、iTunesの認証解除、iCloudの「Macを探す」をオフにしてサインアウトすることも忘れずに。

  1. Macのデータ・バックアップ

  2. Macを初期化を行うと、保存されていたデータは消失してしまいます。トラブルなどがあった際に復帰できるようにバックアップを取っておきましょう。MacにはTimeMachineという便利なツールがあります。設定も簡単なので、TimeMachineを使ってバックアップを取ることをお勧めします。ただ、TimeMachine機能を使うには、バックアップを取るハードディスクドライブ(HDD)を用意する必要があります。

    設定はとっても簡単です。用意したハードディスクドライブをUSBケーブルで繋いで電源を入れれば、Mac側でTimeMachine用のディスクに設定するかを聞いてくるポップアップ画面が表示されるので、「はい」と答えるだけです。

  3. iTunesの認証解除

  4. iTunesを使用しているのであれば、認証解除を行っておきましょう。

    iTunesの認証を解除するには、iTunesを起動し、メニュー「Store」をクリックして「このコンピュータの認証を解除」をクリックします。


    iTunesの認証解除は、当該パソコン(Mac及びWindows)でしか出来ません。他のMacやPCからは行うこともできるのですが、その場合にはiTunesの認証設定しているパソコン全てを解除することになります。なので、売却または廃棄などによって使わなくなるパソコンは必ずその前にiTunesの認証解除を行いましょう。

  5. iCloudの設定を解除

  6. iCloudにサインインしている場合には、サインアウト及び「Macを探す」などの設定の解除を行っておきましょう。

    まずは、Macのメニューを開いて「システム環境設定」を開きます。


    次に「システム環境設定」画面にある「iCloud」をクリックします。


    「iCloud」の設定画面では、「Macを探す」などチェックされている項目のチェックをまずは外しましょう。そして、最後に「サインアウト」を忘れずにしておきましょう。

それから、「移行アシスタント」を使わずに、手動でアプリケーションなどを入れ直す必要がある場合には、今までのMacで使っていたアプリケーションの認証を解除して、新しいMacで再度認証する必要があるものがあります。AdobeのCSなどは、使わなくなったMacの「アクティベーション解除」を行い、新しいMacで再度「アクティベーション」を行う必要があります。

アクティベーションの認証解除が必要なアプリをチェックして、該当アプリの「アクティベーション解除」も忘れずに行っておきましょう。

上記の作業が終わったら、いよいよMacの初期化、クリーンインストール作業です。


Macのデータを消去する手順


  1. キーボード上の「command(⌘)」キーと「R」キーを同時に押しながら、Macの電源ボタンを押します。「OS X ユーティリティ」画面が表示されるまで「command(⌘)」キーと「R」キーは押し続けます。


  2. 「OS X ユーティリティ」が表示されたら、メニューの中から「ディスクユーティリティ」をクリックします。


  3. ディスクの処理設定画面が表示されたら、左サイドのメニューで「ハードディスク」、画面右上の「消去」タブを選択し、画面右下の「セキュリティオプション」の順に選択・クリックします。


  4. ※初期化したMacを、再度自分で利用するのであれば、わざわざ「セキュリティオプション」選択をして「消去オプション」を設定する必要はありません。以下の4.を飛ばして5.に進みましょう。他人への譲渡や売却を考えているのであれば、4.の「確実な消去オプション」をしっかり行いましょう。オプションのメモリ設定を行ったら、「OK」ボタンをクリックします。

  5. 「セキュリティオプション」の設定は、「最も速い」消去から「最も安全」な消去まで4段階のメモリ設定が行えます。


    1. 「最も速い」消去
    2. このオプションではディスクのファイルは確実には消去されません。ディスク復元アプリケーションによってファイルが復元される可能性があります。
    3. ゼロ消去を1回実行
    4. このオプションでは、ディスク全体にゼロ消去を1回実行します。ファイルアクセスに使用される情報を消去して、データを1回上書きします。
    5. DOE準拠の去を3回実行
    6. このオプションでは、DOE準拠の3回の“確実な消去”を実行します。ディスク全体にランダムデータの書き込みを2回実行した後、既知のデータの書き込みを1回実行します。ファイルアクセスに使用される情報を消去して、データを3回上書きします。
    7. 「最も安全」な消去
    8. このオプションは磁気メディアの消去に関するセキュリティ標準のUS Department of Defense(DOD)5220-22 Mに準拠しています。ファイルにアクセスするのに使用する情報を消去し、データに0を7回書き込みます。

    データの上書き回数が多いほど時間がかかります。適性と思われる消去設定を選択して行いましょう。他の人への譲渡や売却を考えているのであれば、少なくとも「2.ゼロ消去を1回実行」以上は行うようにしましょう。

  6. 前の設定画面に戻ったら、画面右下の「消去」ボタンをクリックします。


上記の処理でデータの消去が行われます。次はOS Xの再インストールです。


OS Xの再インストール


  1. 「OS X ユーティリティ」画面に戻って、「OS Xを再インストール」を選択して「続ける」ボタンをクリックします。


  2. OS Xインストールの画面に遷移します。中央下の「続ける」ボタンをクリックします。次いで、検証確認の画面が表示されたら「続ける」をクリックします。


  3. 使用許諾契約の条項が表示されるので、これに「同意する」をクリックします。同意の確認画面が表示されるので、ここでも「同意する」をクリックします。


  4. 「インストール」をクリックすれば、インストールが開始されます。Apple IDの入力が求められたら入力して次に進みましょう。以後、自動的にインストールが進められます。


「OS X Yosemite」のインストールが無事に完了すれば、初期化、クリーンインストールの作業は完了です。マシンの不調などが原因で単純にクリーンインストールを行なうだけであれば、比較的簡単に行なうことができますが、譲渡や売却を考えている場合にはちょっと手間はかかりますが、必ず「クリーンインストールする前にやっておくべきこと」や「Macのデータを消去」して、再度OSをインストールしましょう。
これで恥ずかしいこともなく、人様の前に出せるというものです。


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