今回のこの「OS X 10.10.4」アップデートで起動しないエラーは、確かに「Apple Support Communities」でいくつか報告されています。
▶︎10.10.4 will not instal
▶︎Can't update 10.4.4 - error: "could not be veri...
▶︎OS X 10.10.4 Update Error
▶︎Mac OS X update error 10.10.4
「Apple Support Communities」に報告されたアップデートエラー、その対処法も明記されていたので、試したものを掲載しておきます。
対処法1:Mac をセーフモードで起動する
Macをセーフモードで起動して、問題を修復する方法です。起動時に起動ボリュームのディレクトリチェックを強制的に行ってくれ、いくつかのチェックが同時に行われるので、ここで問題が解決する場合があります。Macの挙動がおかしい時に行う最もポピュラーな起動方法ですね。手順は以下の通り。
- Macの電源を入れます
- 起動音が聞こえたらすぐに「Shift」キーを押し、そのまま押し続けます。
- Appleロゴと進捗バーが表示されたらキーから指を放します
この操作で立ち上がらない場合には深刻な状況だと考えられます。今回の「アップデートエラー」では、実際に起動しませんでした。
対処法2:ディスクユーティリティの「ディスクを修復」と「ディスクのアクセス権を修復」を実行する
OS Xでは、「OS X復元」機能が備えられています。これにより OS X の再インストールやディスクの修復が可能です。また、Time Machineなど別のディスクにバックアップがあれば、そこから復元することも出来ます。
- Macの電源を入れます
- 起動音が聞こえたらすぐに「command」+「R」キーを同時に押し、そのまま押し続けます。
- Appleロゴと進捗バーが表示されたらキーから指を放します
順調にいけば、ここで「Mac OS Xユーティリティ」が表示されます。ディスクユーティリティを使うと、別のボリュームから起動しなくてもコンピュータの起動ディスク (ボリューム) を検証、ディスクのチェックや修復、アクセス権の修正を行うことが出来ます。「Time Machineバックアップから復元」「Mac OS Xを再インストール」「ヘルプ情報をオンラインで取得」「ディスクユーティリティ」の4つのメニューが表示されるので、「ディスクユーティリティ」を選んで「続ける」ボタンをクリックします。
次に左側の一覧からMacintosh HDを選択してディスクの検証をチェックします。このチェックで問題が見つかったらディスクの修復が促されるので、ディスクの修復をクリックして修復を試みます。これで修復できれば、今回の「起動しない」アップデートエラー問題は解決です。
▶︎ディスクユーティリティを使ってディスクを検証または修復する
この方法を試したものの、残念ながらなぜか回復しませんでした。そもそも「Mac OS Xユーティリティ」が表示されませんでした。Appleマークとゲージまでは表示されるものの、ゲージが途中で止まったままの状態でうんともすんとも言いません。
対処法3:NVRAMをリセットする
次に試したのは、「NVRAMをリセットする」方法です。コンピュータに内蔵されているNVRAM (不揮発性メモリ) と呼ばれる小容量のメモリには、所定の設定情報が記憶されており、この場所にはOS Xからすばやくアクセスすることができます。NVRAMには、次のような情報が記憶されています。
- スピーカーの音量
- 画面解像度
- 選択されている起動ディスク
- 最近起きたカーネルパニックの情報 (存在する場合)
上記の機能に関係する問題が起きた場合には、NVRAMリセットが有効な場合があり、解決できることがあります。たとえば、システム環境設定の「起動ディスク」パネルで指定したものとは異なる起動ディスクから Macが起動する場合や、Macの起動時に疑問符アイコンが表示される場合が該当します。
- Macの電源を入れます
- 起動音が聞こえたらすぐに「command」+「option」+「P」+「R」キーを同時押しし、そのまま押し続けます。
- Macが再起動し、2度目の起動音が聞こえ、Appleロゴと進捗バーが表示されたらキーから指を放します
電源を入れて4つのキーを同時に押して、2度目の起動音が聞こえたときは「やった!」と思ってしまいましたが、わたしの場合には2度目の起動音が聞こえた後、Appleマークとゲージが現れたものの、そのままフリーズ状態となってしまいました。これで今回の「アップデートエラー」問題は解決するとのことなのですが、残念ながら起動しませんでした。
対処法4:ネットワーク接続を外してMacを起動してみる
万策尽きた感が漂う中、ふと何気なしにネットワーク接続を外してMacを起動してみたところ、Macが正常に起動しました!感動とともに「なぜ?」の疑問符が…。
起動したMacのlogを覗いて見ると、ネットワークに接続して何やらやっていた形跡が…。起動したMacをネットワークに接続してみたところ、ブラウザも正常に動いている模様です。で、このままネットワーク接続を「オン」にした状態でMacを「再起動」してみました。
ネットワーク接続を「オン」にしてMacを「再起動」したところ、見事に復活、再起動できました。ほっとしたものの、いったい何をやったことがアップデートエラーからの復帰につながったのか?わからないのですが、使えるようになったことは確かです。
ただ、Macのlogにはネットワークへの接続を試みた形跡があり、起動時にネットワークに接続を試みてかネットワーク上での処理が原因かでアップデートエラーを起こしていたように見受けられます。
なお、Appleサポートに「Mac の起動時のキーコンビネーション」というページがあります。起動時に特定のキーを押したままにすることで呼び出すことで、Macの一部の機能を呼び出すことができるコマンドの一覧が書かれています。上記の処理をしても起動しない場合に試せるコマンドがあるので、上記の処理をしても起動しなかった場合には参照してください。
▶︎Macの起動時のキーコンビネーション
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