今回のアップデートでは、4月3日に公開されたFirefox 38ベータ版で搭載されたリーダーモードなどのいくつかの新機能は外されたようです。
「Firefox 38」での変更点
■新機能
- 設定画面が新しくなり、タブを用いたものになりました
- ルビをサポートしました
- このバージョンに基づいて、次の延長サポート版 (ESR) が作成されます
■変更
- ユーザ名及びパスワード用のフィールドでは、autocomplete=off が無効となりました
- URL パーサが URL のフラグメント部分への設定時のパーセントエンコード、および URL の仕様に従って文字列からフラグメント部分を取得する場合のパーセントデコードを行わなくなりました
- RegExp.prototype.source が、空の正規表現に対して "(?:)" を返すようになりました
- speculative connection warmup によってページのロード時間が短くなりました
■HTML5
- Web Workers から WebSocket が利用できるようになりました
- BroadcastChannel API が実装されました。詳細は hacks ブログの記事をご覧ください
- srcset 属性と picture 要素が実装され、レスポンシブ・イメージが利用できるようなりました
- DOM3 イベントの KeyboardEvent.code が実装されました
- Mac OS X:Media Source Extensions (MSE) API の一部分が実装され、Youtube のネイティブ HTML5 再生が可能になりました
- Encrypted Media Extensions (EME) API が実装され、暗号化された動画や音声を再生できるようになりました
- EME を利用して DRM コンテンツを再生するために、Adobe Primetime Content Decryption Module (CDM) が自動的にダウンロードされます
■開発者
- 最適化によって削除される変数が、デバッガから確認できるようになりました
- XMLHttpRequest のログが視覚的にラベルづけされてWeb コンソールに表示されるようになりました。また通信ログから XMLHttpRequest のみを抜き出すことが可能になりました
- WebRTC で複数ストリームの利用と、再ネゴシエーションがサポートされました
- コンソールで copy コマンドが利用できるようになりました
■修正
- いくつかのセキュリティ問題が修正されました
Firefoxをインストールしているユーザーであれば、近い内に自動更新プログラムにより自動アップデートされます。また、Macであればメニューバーの[Firefox]→[Firefoxについて]で、Windowsであれば[ヘルプ]→[Firefoxについて]でバージョンの更新確認をしてみましょう。
最新版「Firefox 38.0」の更新情報がなく、「待てない」「今すぐ試したい」方は、以下のFirefoxダウンロードページから今すぐインストールすることができます。
▶︎ Firefoxのダウンロード
上記サイトで「最新バージョンです。」と言われた場合には、以下のOS別のダウンロードをお試しください。
▶︎ Windows版ダウンロード
▶︎ Mac OS X版ダウンロード
▶︎ Linux版ダウンロード
ちなみに、今次回アップデートの「Firefox 39」正式版のリリース予定は、2015年6月30日(火)となります。
関連記事:
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