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2015-05-20

【Excel】エクセルファイル1つでパソコンやエクセルのバージョン情報を知ることができる関数

あなたはパソコンのOSやエクセルのバージョン情報が、画面のどこに書かれているかわかりますか。また、遠方のパソコン初心者にバージョン情報を尋ねる時、書いてある場所を電話でうまく理解できるように説明できますか。お互いのパソコン画面がカスタマイズされていたりバージョンが違っていたりするので、電話では話が通じないことがあります。メールで説明するのもいいですが、バージョンごとに書きわけなければならず、これがまた骨が折れる作業となります。



ところがエクセルのINFO関数を使えば、エクセルファイル1つで使用しているパソコンのOSやエクセルのバージョンがわかってしまいます。相手に関数が入ったファイルを送って、関数の結果を更新してもらって、その結果だけメールで送ってもらえば楽じゃないでしょうか。

というわけで今回はちょっと便利なINFO関数をご紹介します。


INFO関数の使い方


INFO関数を呼び出すと[検査の種類]の入力欄が表示されます。

関数の引数


[検査の種類]欄に知りたい情報に対応する文字を入力すると、その結果が表示されます。
※入力する文字は""(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
検査の種類は以下の通りです。

  • ["osversion"]
  • OSのバージョン。製品名ではなくバージョン名で表示されます。
    Windows (32-bit) NT 5.00 → Windows 2000
    Windows (32-bit) NT 5.01 → Windows XP
    Windows (32-bit) NT 5.02 → Windows 2003 Server
    Windows (32-bit) NT 6.00 → Windows Vista
    Windows (64-bit) NT 6.00 → Windows Vista
    Windows (32-bit) NT 6.01 → Windows 7
    Windows (64-bit) NT 6.01 → Windows 7
    Windows (32-bit) NT 6.02 → Windows 8
    Windows (64-bit) NT 6.02 → Windows 8

  • ["release"]
  • Excelのバージョン。製品名ではなくエクセルが内部で持っている番号で表示されます。
    15.0 → Excel 2013
    14.0 → Excel 2010
    12.0 → Excel 2007
    11.0 → Excel 2003
    10.0 → Excel 2002
    9.0 → Excel 2000

  • ["system"]
  • 操作環境の名前。使っているパソコンがマックかウインドウズなのかがわかります。
    mac → Macintosh
    pcdos → Windows

そのほかにも、使用しているファイルのパソコン上の場所や現在設定されているブックの再計算モード、使用可能なパソコンのメモリ容量といった細かいことがわかります。

  • ["directory"]
  • カレントフォルダのパス名。今使用しているエクセルファイルの場所を示します。

  • ["numfile"]
  • 開かれているワークシートの枚数。
    ※アドインなどを入れてあると、目に見えているワークシート以外に、内部でワークシートが作られている場合がありますので、関数の結果と一致しないことがあります。

  • ["origin"]
  • 現在ウィンドウに表示されている範囲の左上隅の絶対セル参照。
    表計算ソフトLotus 1-2-3との互換性を保つためのものです。普通にエクセルを使っている分には使用機会がなさそうです。

  • ["recalc"]
  • 現在設定されている再計算のモード。[自動]または[手動]と表示されます。

以下の検査はExcel 2007以降では使用できません。エラー値 #N/Aが表示されます。

  • ["memavail"]
  • 現在使用可能なメモリ容量。単位はバイトです。

  • ["memused"]
  • データを一時的に保存するために使用されているメモリ容量。単位はバイトです。

  • ["totmem"]
  • 現在使用されている総メモリ容量。単位はバイトです。


以上がINFO関数で知ることができるシステム情報です。中にはあまり役に立ちそうにないものもありましたが…。
ちなみに筆者のINFO関数の結果はこんな感じでした。

INFO関数結果


今回は使い方次第で役立ちそうなINFO関数をご紹介しました。


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