ところがエクセルのINFO関数を使えば、エクセルファイル1つで使用しているパソコンのOSやエクセルのバージョンがわかってしまいます。相手に関数が入ったファイルを送って、関数の結果を更新してもらって、その結果だけメールで送ってもらえば楽じゃないでしょうか。
というわけで今回はちょっと便利なINFO関数をご紹介します。
INFO関数の使い方
INFO関数を呼び出すと[検査の種類]の入力欄が表示されます。
[検査の種類]欄に知りたい情報に対応する文字を入力すると、その結果が表示されます。
※入力する文字は""(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
検査の種類は以下の通りです。
- ["osversion"] OSのバージョン。製品名ではなくバージョン名で表示されます。
- ["release"] Excelのバージョン。製品名ではなくエクセルが内部で持っている番号で表示されます。
- ["system"] 操作環境の名前。使っているパソコンがマックかウインドウズなのかがわかります。
Windows (32-bit) NT 5.00 → Windows 2000
Windows (32-bit) NT 5.01 → Windows XP
Windows (32-bit) NT 5.02 → Windows 2003 Server
Windows (32-bit) NT 6.00 → Windows Vista
Windows (64-bit) NT 6.00 → Windows Vista
Windows (32-bit) NT 6.01 → Windows 7
Windows (64-bit) NT 6.01 → Windows 7
Windows (32-bit) NT 6.02 → Windows 8
Windows (64-bit) NT 6.02 → Windows 8
15.0 → Excel 2013
14.0 → Excel 2010
12.0 → Excel 2007
11.0 → Excel 2003
10.0 → Excel 2002
9.0 → Excel 2000
mac → Macintosh
pcdos → Windows
そのほかにも、使用しているファイルのパソコン上の場所や現在設定されているブックの再計算モード、使用可能なパソコンのメモリ容量といった細かいことがわかります。
- ["directory"] カレントフォルダのパス名。今使用しているエクセルファイルの場所を示します。
- ["numfile"] 開かれているワークシートの枚数。
- ["origin"] 現在ウィンドウに表示されている範囲の左上隅の絶対セル参照。
- ["recalc"] 現在設定されている再計算のモード。[自動]または[手動]と表示されます。
※アドインなどを入れてあると、目に見えているワークシート以外に、内部でワークシートが作られている場合がありますので、関数の結果と一致しないことがあります。
表計算ソフトLotus 1-2-3との互換性を保つためのものです。普通にエクセルを使っている分には使用機会がなさそうです。
以下の検査はExcel 2007以降では使用できません。エラー値 #N/Aが表示されます。
- ["memavail"] 現在使用可能なメモリ容量。単位はバイトです。
- ["memused"] データを一時的に保存するために使用されているメモリ容量。単位はバイトです。
- ["totmem"] 現在使用されている総メモリ容量。単位はバイトです。
以上がINFO関数で知ることができるシステム情報です。中にはあまり役に立ちそうにないものもありましたが…。
ちなみに筆者のINFO関数の結果はこんな感じでした。
今回は使い方次第で役立ちそうなINFO関数をご紹介しました。
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