今回のバージョンアップでは、「HTTP/2」をフルサポートし、新規タブページでピン留めしたタイルをFirefox Syncで同期できるようになりました。また、3件の「最高」を含む17件の脆弱性に対処しています。
「Firefox 36」での変更点
■新機能
- 新規タブページでピン止めしたタイルを Firefox Sync で同期できるようになりました。
- HTTP/2 をサポートしました。HTTP/2 を利用することで、Web はより高速でスケーラブル、そしてレスポンシブなものとなります。
- ウズベク語 [uz] がロケールに追加されました。
■変更
- -remote オプションが削除されました。
- 安全ではない RC4 暗号を受け付けなくなりました。
- 長さが 1024 bit の RSA 暗号鍵を段階的に廃止することとなりました。
- 終了時に動作を停止した場合、プログラムを終了させる前にクラッシュレポータを表示させるようになりました。
- アドオンの互換性はこちらをご確認ください。
■HTML5
- ECMAScript 6 のデータ型である Symbol をサポートしました。
- CSS の unicode-range が実装されました。
- CSSOM-View のスクロールが実装されました。ライブラリを利用しなくても、滑らかにスクロールさせられます。
- object-fit と object-position が実装されました。これにより置き換えられる要素の表示方法と位置を指定できるようになります。
- CSS の isolation属性が実装されました。これにより新しいスタッキングコンテキストを作成できるようになり、ブレンドを行うボックスをコントロールできるようになりました。
- CSS3 の will-change 属性が実装されました。これを利用することで、変更する可能性がある要素を記述できるようになりました。この記述を利用してブラウザは処理の最適化を行うことがあります。
- 'const' の意味が ECMAScript 6 の仕様を満たすように変更されました。const 宣言はブロックスコープとなり、初期化子が必要となりました。また同一スコープ内で再宣言ができなくなりました。
- ECMAScript 6 の generator のパフォーマンスが改善しました。
■開発者
- デバッガで Eval sources を利用できるようになりました。これにより、eval 関数や関数コンストラクタなどによって行われる動的評価で実行される JavaScript コードのデバッグを行えるようになります。
- DOM Promise を調査できるようになりました。
- インスペクタ:HTML ツリー上での貼り付け方式が増えました。
■修正
- CSS のグラデーションの計算がアルファ乗算済みの色空間上で行われるようになりました。
- Facebook や Google から意図せずログアウトされる不具合を修正しました。
- いくつかのセキュリティ問題が修正されました。
Firefoxをインストールしているユーザーであれば、近い内に自動更新プログラムにより自動アップデートされます。また、Macであればメニューバーの[Firefox]→[Firefoxについて]で、Windowsであれば[ヘルプ]→[Firefoxについて]でバージョンの更新確認をしてみましょう。
最新版「Firefox 35.0」の更新情報がなく、「待てない」「今すぐ試したい」方は、以下のFirefoxダウンロードページから今すぐインストールすることができます。
▶︎ Firefoxのダウンロード
上記サイトで「最新バージョンです。」と言われた場合には、以下のOS別のダウンロードをお試しください。
▶︎ Windows版ダウンロード
▶︎ Mac OS X版ダウンロード
▶︎ Linux版ダウンロード
ちなみに、今次回アップデートの「Firefox 37」正式版のリリース予定は、2015年3月31日(火)となります。
関連記事:
●「Firefox 36.0.1」修正版をリリースY(2015年3月6日)
●Firefox 37ベータ版リリース(2015年1月27日)
●Firefox 35.0.1をリリース(2015年1月27日)
●Firefox 35.0正式版をリリース(2015年1月14日)
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