2015-02-25

Firefox 36.0正式版をリリース。「HTTP/2」をフルサポート及び新規タブページでピン留めタイルのFirefox Sync同期

Mozillaは2015年2月24日(現地時間)、「Firefox 36.0」の正式版をリリースしました。1月16日(現地時間)にFirefox 36ベータ版をリリースしており、今回のリリースはその日本語正式版の提供開始となります。


今回のバージョンアップでは、「HTTP/2」をフルサポートし、新規タブページでピン留めしたタイルをFirefox Syncで同期できるようになりました。また、3件の「最高」を含む17件の脆弱性に対処しています。

「Firefox 36」での変更点


■新機能

  • 新規タブページでピン止めしたタイルを Firefox Sync で同期できるようになりました。
  • HTTP/2 をサポートしました。HTTP/2 を利用することで、Web はより高速でスケーラブル、そしてレスポンシブなものとなります。
  • ウズベク語 [uz] がロケールに追加されました。

■変更


■HTML5

  • ECMAScript 6 のデータ型である Symbol をサポートしました。
  • CSS の unicode-range が実装されました
  • CSSOM-View のスクロールが実装されました。ライブラリを利用しなくても、滑らかにスクロールさせられます。
  • object-fitobject-position が実装されました。これにより置き換えられる要素の表示方法と位置を指定できるようになります。
  • CSS の isolation属性が実装されました。これにより新しいスタッキングコンテキストを作成できるようになり、ブレンドを行うボックスをコントロールできるようになりました。
  • CSS3 の will-change 属性が実装されました。これを利用することで、変更する可能性がある要素を記述できるようになりました。この記述を利用してブラウザは処理の最適化を行うことがあります。
  • 'const' の意味が ECMAScript 6 の仕様を満たすように変更されました。const 宣言はブロックスコープとなり、初期化子が必要となりました。また同一スコープ内で再宣言ができなくなりました。
  • ECMAScript 6 の generator のパフォーマンスが改善しました。

■開発者

  • デバッガで Eval sources を利用できるようになりました。これにより、eval 関数や関数コンストラクタなどによって行われる動的評価で実行される JavaScript コードのデバッグを行えるようになります。
  • DOM Promise を調査できるようになりました。
  • インスペクタ:HTML ツリー上での貼り付け方式が増えました。

■修正



Firefoxをインストールしているユーザーであれば、近い内に自動更新プログラムにより自動アップデートされます。また、Macであればメニューバーの[Firefox]→[Firefoxについて]で、Windowsであれば[ヘルプ]→[Firefoxについて]でバージョンの更新確認をしてみましょう。

最新版「Firefox 35.0」の更新情報がなく、「待てない」「今すぐ試したい」方は、以下のFirefoxダウンロードページから今すぐインストールすることができます。

▶︎ Firefoxのダウンロード

上記サイトで「最新バージョンです。」と言われた場合には、以下のOS別のダウンロードをお試しください。

▶︎ Windows版ダウンロード
▶︎ Mac OS X版ダウンロード
▶︎ Linux版ダウンロード

ちなみに、今次回アップデートの「Firefox 37」正式版のリリース予定は、2015年3月31日(火)となります。


関連記事:
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