2014-10-06

Macで「Windows 10 Technical Preview」を試す方法

次期OS「Windows 10」の新機能を試せるテクニカルプレビュー版「Windows 10 Technical Preview」が公開されました。Windows PCが手元にある場合には問題なく、その機能を試すことが出来ます。でも、Macしか持っていないけど、試してみたいという場合はどうしますか?「Parallels Desktop 10 for Mac」はそれを可能にしてくれます。


Parallels Desktop 10 for Macは、Appleが提供しているBoot Campと違い、再起動することなくMac上からWindowsソフトウェアが使えるクロスプラットフォームアプリです。また、Windowsを簡単、高速でMacにインストールできます。営業トークのようですが、わずか数ステップでWindowsのインストールが完了し、Mac上からシームレスにWindowsの各種ソフトウェアを利用できます。

ただし、現在のところParallelsは「Windows 10」の動作及び互換性を保証していません。もちろん、Microsoftでさえ、テクニカルプレビュー版ということで初期のソフトウェアのバグがある可能性があり、正常に動くことを保証していません。


「Parallels Desktop 10 for Mac」無料試用版のインストール


まずは、クロスプラットフォームアプリ「Parallels Desktop 10 for Mac」の無償トライアル版をダウンロード及びインストールします。

  1. Parallels Desktop 10 for Mac」サイトにアクセスし、[無償トライアル]ボタンをクリックします。


  2. メールアドレス」を入力して[ダウンロードに進む]ボタンをクリックします。


  3. トライアル版をダウンロード」ページで、[ダウンロード]ボタンをクリックします。


  4. ファイル名は変えずに、[ファイルを保存]をクリックして保存します。


  5. ダウンロードが完了したら、ファインダーで[ダウンロード]フォルダーを開き、ファイル名「ParallelsDesktop-10.0.2-27712.dmg」をダブルクリックします。


  6. 「Parallels Desktop 10 for Mac」のインストール画面が表示されるので、画面をダブルクリックします。するとインストールが開始されます。


  7. インストールが完了すると、「Parallels Desktop 10 for Mac」が起動し、サインインを求めてきます。新規の場合はメールアドレスかフFacebook、Google+アカウントで「登録」を行います。


  8. アクティベーションキー」入力画面が表示されたら、画面左下の「無料トライアルを取得」ボタンをクリックします。すると、画面上に「このParallels Desktopは正常にアクティベートされました。」メッセージが表示されます。


続いて、「Windows Technical Preview」のインストールです。ただ、Macからいきなり「Windows Technical Preview」ダウンロードサイトにアクセスしても、「Windows Technical Preview は利用できません」「申し訳ございませんが、お使いのオペレーティング システムにはプレビュー版をインストールできません。」とのメッセージが表示されてしまいます。


MacMacにインストールするには、あらかじめ使用するブラウザ(Firefox、Chrome)のUA(ユーザエージェント)を「InternetExplorer」に切り替える必要があります。アドオン「User Agent Switcher」をインストールしておきます。Firefoxの場合は「User Agent Switcher :: Add-ons for Firefox」に、「User-Agent Switcher - Chrome ウェブストア」にアクセスしてインストールします。

今回、ブラウザはChromeを使用しました。Firefoxにアドオンを入れてUA切り替えで試したところ、何故かうまく行きませんでした。デフォルトで設定できるInternetExplorerのバージョンが「6」「7」「8」しかなく、最上位のバージョン「8」に設定しても「Windows Technical Preview」をダウンロード出来ませんでした。
なので、 Chromeにアドオン「User Agent Switcher」をインストールし、UA設定を「InternetExplorer 10」にしたところ、うまく行きました。



「Windows 10 Technical Preview」のダウンロード


Chromeにアドオン「User Agent Switcher」をインストールし、UA設定を「InternetExplorer 10」にしたら、早速以下の手順で「Windows 10 Technical Preview」をダウンロードしましょう。
  1. Windows Insider Program」サイトにアクセスして、[Join Now]をクリックします。



  2. Microsoftアカウントの登録メールアドレスとパスワードを入力して「Sign in」をクリックします。



  3. 「Congrats, you’re an Insider」ページが表示されたら、「Install Technical preview」をクリックします。


  4. 「Install Technical preview」をクリックすると、「Windows Technical Preview」のダウンロードページが表示されます。


  5. 「Windows Technical Preview」のダウンロードページを下にスクロールして行くと、「ダウンロード リンク」一覧が表示されます。リストの中から、使用しているMacのプロセッサ及び言語(英語、簡体字中国語、ポルトガル語のみ)にあったものを選んでダウンロードします。



Parallels Desktopに「Windows 10 Technical Preview」版をインストール


「Windows Technical Preview」をダウンロード出来たので、いよいよParallels Desktopに新しい仮想マシンを作成して「Windows Technical Preview」をインストールします。まずは、「Parallels Desktop 10 for Mac」を起動しましょう。

  1. 「DVD/イメージファイルからWindows/その他OSをインストール」をダブルクリック
  2. Parallels Desktopを起動すると、初回起動の場合はそのまま「新規仮想マシン」設定画面が開きます。そうでない場合には、アプリケーションメニューで[ファイル]を開き、[新規]を選択します。「新規仮想マシン」画面で、「DVD/イメージファイルからWindows/その他OSをインストール」をダブルクリックします。


  3. インストールメディアを選択
  4. Windows は、DVD、.isoディスクイメージ、または起動可能な USB ドライブからインストールすることができます。画面中央下にある「自動検索」をクリックすると、Parallels ウィザードが、Windowsのインストールに使用したいインストール メディアを自動的に検出してくれます。今回のインストールでは、「Windows 10 Technical Preview」はイメージファイルとして保存されているので、画面中央の「イメージファイル」をクリックして選択します。


  5. 「Windows Technical Preview」イメージファイルをドラッグ
  6. 手動モードに切り替わったので、「イメージファイルをここにドラッグします」の文字の上に、先ほどダウンロードした「Windows Technical Preview」をドラッグします(「Windows Technical Preview」は既定のままであれば、ダウンロード・フォルダーにあります)。


  7. 「OSを検出できません」表示で「続行」をクリック
  8. 「Windows Technical Preview」のisoディスクイメージをドラッグすると、「OSを検出できません」のメッセージが表示されます。気にせずに「続行」をクリックして続けます。


  9. 「その他Windows」「その他Windows」をOS設定
  10. オペレーティングシステム選択画面が表示されます。プルダウンメニューをクリックして、「その他Windows」の「その他Windows」を選択します。「その他Windows」が設定値に表示されたら、「OK」ボタンをクリックします。


  11. 「名前と場所」を設定
  12. 名前と場所」を設定します。ここでは「名前」を「Windows Technical Preview」としました。場所は、規定値で「~/Documents/Parallels/」のまま設定しました。「続行」ボタンをクリックします。


  13. 「仮想マシンの作成」画面
  14. [続行]をクリックすると、「仮想マシンの作成」画面が、続いてWindowsのロゴが表示されます。ここから「Windows Technical Preview」版のインストールが始まります。


    これ以後、仮想マシンでの「Windows Technical Preview」版のインストール作業です。

  15. Windowsの言語などを確認して「Next<」をクリック
  16. Windowsの言語などを規定値のまま、「Next」をクリックします。


  17. 「Install now 」をクリック
  18. 次画面で、「Install now」をクリックします。セットアップ処理がスタートします。


  19. 「使用規約」を「承認」
  20. 「使用規約」を「承認」チェックを入れ、「Next」ボタンをクリックします。


  21. 「Custom」をクリック
  22. 「Custom」をクリックして次へ進みます。


  23. Windowsのインストール先を指定
  24. Windowsのインストール先を指定します。規定値のままインストールします。


  25. Windowsのインストール
  26. 「Windows Technical Preview」のインストール処理が開始されます。


  27. 「Windows Technical Preview」のインストール処理が終わると、「Settings」画面が表示されます。任意にセッティングして行きます。ここでは「Use express settings」を選択しました。


  28. 「Windows 10 Technical Preview」をダウンロードする際に使用したMicrosoftアカウントの登録メールアドレスとパスワードを入力して「Next」をクリックします。


  29. セキュリティコードの送付先を指定
  30. セキュリティコードの送付先を要求してくるので、携帯番号へのSMSまたはメールでの送付先を指定します。ここでは携帯を指定したので、携帯番号の下4桁を入力して「Next」ボタンをクリックします。


  31. セキュリティコードを入力
  32. すると、セキュリティコードが携帯に送付されます。送付されたセキュリティコードを入力して「Next」ボタンをクリックします。


  33. 「OneDrive」ストレージの使用画面
  34. 「OneDrive」ストレージの使用画面が表示されます。「Next」ボタンをクリックして先に進みます。画面に「Setting up your account」と表示され、順次設定処理が行われます。この処理が終了すれば、設定処理はすべて終わりです。


すべての設定処理が終わると、画面に「Windows 10 Technical Preview」版の画面が表示されます。これで「Parallels Desktop 10 for Mac」によるクロスプラットフォームで、Macでいつでも「Windows 10 Technical Preview」版を試すことが出来ます。


「Parallels Desktop 10 for Mac」を使ったMacへの「Windows 10 Technical Preview」版のインストールによって、Mac上で「Windows 10 Technical Preview」版を手軽に試すことの出来ます。MacユーザーでWindows PCを持っていない場合に、Windows 10を試すのに良い方法です。Windows 10に興味のある方は是非お試しください。

ただし、 「Parallels Desktop 10 for Mac」トライアル版は14日間しか使用できません。それ以後も使う場合には8,500円支払うことになります。仮想化ソフトの双璧と言えば、この「Parallels Desktop」とライバルである「VMware Fusion」があげられます。「VMware Fusion」も試して、どっちがいいかお好みで選ぶといいでしょう。

「Windows 10 Technical Preview」版をMacにインストールする際には、「Windows 10 Technical Preview」版が安定版でないことも了解して行いましましょう。

▶︎ Parallels Desktop 10 for Mac
▶︎ VMware Fusion


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