Google、パンダアップデート4.1をリリース。いくつかの検索アルゴリズムを追加

Googleは先月9月26日（現地時間）、パンダアップデートを更新、最新バージョン「Panda 4.1」をリリースしています。検索クエリへの影響は3〜5%ほどとのことです。

英GoogleのPierre Far（ピエール・ファー）氏が、先週末に自身のGoogle+にて改良したパンダアップデートの更新を実行中であることを公表していました。今回のパンダアップデートは「27回目」となり、前回2014年5月に行われた「Panda 4.0」以来4ヶ月ぶりの更新となります。

■Pierre Far氏の公表した内容

• およそ2週間を掛けてリリースを予定
今週（9月22日の週）からパンダアルゴリズムの改善を来週（9月29日の週）には完成してリリースする予定とのことです。つまり、現時点でパンダアップデート4.1をリリースされている可能性が高いですね。


• 品質評価の新しいアルゴリズムを追加
ユーザー（およびウェブマスター！）フィードバックに基づいて、低品質のコンテンツを識別するためのいくつかのシグナルを発見しました。その結果により、高品質の中小のサイトのランキング上昇に結びつくはずだとのことです。


• 検索結果の影響範囲は3〜5％
国（地域）及び言語によりますが、パンダアップデートの更新による検索クエリの影響は3〜5％としています。

9月22日頃よりパンダアップデートの更新は始まり、順次行われているようです。そしてほぼ2週間かけるといっているアップデートは今週（9月29日の週）完成する予定と言うことなので、すでに完了したものと思われます。

今回のアップデートでは、「検索順位が落ちた」とする人もいるものの、「変化はあまり感じられない」という人のツィートが目に付きます。

途中経過ということで。　変化はありませんのメモです　Google パンダアップデート 4.1 現時点で大きな動きなし::SEM R (#SEMR) http://t.co/uhH9a0WLn6
— Takahiro Watanabe (@takahwata) 2014, 9月 29

このタイミングでGoogle検索順位落ちたよ報告見てると、パンダアップデート全然関係ないのでは？というものがいくつか。"more signals" が関係するのかなぁ　その落ちた人のデータ見ないとわかんない・・
— Takahiro Watanabe (@takahwata) 2014, 9月 30

先週末のパンダアップデートの影響でてます？ウチは大丈夫っぽいけど、そう判断するはまだ早い？
— 音楽サイト「ガチ恋！」編集長 (@musicite_ms) 2014, 9月 29

Twitterツィートも前回の「Panda 4.0アップデート」と比べると静かなものです。前回の「Panda 4.0アップデート」は、今までのデータ更新（2011年2月に大規模アップデートを実施、またアナウンスなしに都度アップデートを実施）と異なり、検索ランキングに関わるアルゴリズムを大幅に見直し、検索結果の表示順位に大きな変動があるとされ、サイト運営者にとって自サイトの検索流入や順位に影響が出る可能性が大きいとのことでした。また、実際に検索ランキングに大きな変動があったようです。

パンダアップデートに一喜一憂してもはじまらないので、自分のサイトの品質に日々気を配って、鋭意努力するだけですね。ちなみに、Googleはウェブマスター向けガイドラインにどのようなコンテンツが良質なコンテンツであるかという指針を掲載しています。

■デザインとコンテンツに関するガイドライン

• わかりやすい階層とテキストリンクを持つサイト構造にします。各ページには、少なくとも 1 つの静的なテキストリンクからアクセスできるようにします。
• サイトの主要なページへのリンクを記載したサイトマップを用意します。サイトマップ内にリンクが非常に多数ある場合は、サイトマップを複数のページに分けることをおすすめします。
• 1ページのリンクを妥当な数に抑えます。
• 情報が豊富で便利なサイトを作成し、コンテンツをわかりやすく正確に記述します。
• ユーザーがあなたのサイトを検索するときに入力する可能性の高いキーワードをサイトに含めるようにします。
• 重要な名前、コンテンツ、リンクを表示するときは、画像ではなくテキストを使用します。Google のクローラでは、画像に含まれるテキストは認識されません。テキスト コンテンツの代わりに画像を使用する必要がある場合は、alt 属性を使用して簡単な説明テキストを組み込みます。
• <title> タグの要素と ALT 属性の説明をわかりやすく正確なものにします。
• 無効なリンクがないかどうか、HTML が正しいかどうかを確認します。
• 動的なページ（URLに「?」が含まれているページなど）を使用する場合、検索エンジンのスパイダーによっては、静的なページと同じようにはクロールされない場合があることを考慮します。パラメータを短くしたり、パラメータの数を少なくしたりすると、クローラに見つけられやすくなります。

■品質に関するガイドライン - 基本方針

• 検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
• ユーザーをだますようなことをしない。
• 検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
• どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトといえるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

関連記事：Google、パンダの大規模アップデート「Panda 4.0 update」を実施（2014/5/21）