ということで、今回は実際にiOS 8へのアップデートをした時の前準備と注意点、その手順を記しておこうと思います。まだアップデートしていない人の参考になれば、と思います。
前準備と注意点
まずは、iOS 8をインストールする前にやっておくべきことと、実際にインストールする際の注意点についてです。- iOSデバイスの空き容量をチェック
- iTunesにバックアップ
- 初期設定での「iCloud Driveにアップグレード」に注意
iOS 8はWiFiでインストールする場合、サイズが大きく、多くのユーザーは写真や動画にスペースを取られて、iOS 8が必要とする空き容量がない。Twitter上で「iOS 8をインストールするためのスペースがない」と嘆きのツィートが多くされています。
ダウンロードサイズは1Gバイト前後あり、インストールに必要なストレージの空き容量もiPhoneで5GB前後、iPadでは6GB近くもの大きな容量を必要とします。空き容量が足りない場合は、ユーザーデータを一時的に待避させたり、インストール済みアプリをいったん削除したりするなどの対応が必要となります。
インストールしている最中にネットワーク障害が発生した、インストールできたけどデータが消えている、などの不測の事態に備えましょう。iTunesへのバックアップは「iPhoneのバックアップを暗号化」して取るようにしましょう。アプリのパスワードやLINEのトーク履歴なんかもバックアップできるので、何かあった時にも復元が可能で安心です。
▶︎ iTunesの『バックアップの暗号化』機能でiPhoneのデータを丸ごとバックアップ
▶︎ 【LINE】iPhone機種変更時に元通りに復元・引き継ぎ(トーク履歴も)する方法
インストール後の初期設定で、「iCloud Drive」にアップグレードするか聞いてくるので、何気なくアップグレードしてしまわないように注意しましょう。「iCloud Drive」はiOS 8のウリですが、対応デバイスがiOS 8及びOS X Yosemite、Windows 8のみです。OS X Yosemiteはリリースもまだです。Mac、PCでiCloud Driveに対応しているのは、Windows 8のみですので、Windows 8をお使いなら問題ありませんが、そうでない場合はデータの同期ができなくなってしまいます。後で設定し直せばいいので「iCloud Drive」へのアップグレードは見送りましょう。
iTunes経由でのアップデート
MacやPCのiTunesにiPhoneを接続してアップデートします。Wi-Fi経由のアップデートに比べて、ネットワークへの有線接続ということもあり、アップデートが混み合っている場合には、ネットワークが切れるなどの不慮の事故も少なく、安定した環境でアップデートできます。MacやPCでのアップデート環境がある場合には、このiTunes経由でのアップデートがオススメです。
- [ダウンロードして更新]をクリック MacやPCにiPhoneを接続し、iTunesを起動します。iOS 8アップデートのポップアップ画面が表示されたら[ダウンロードして更新]ボタンをクリックします。
- 説明ページで[次へ]をクリック [iPhoneソフトウェア・アップデート]の1ページ目の画面、iOS 8についての説明ページが表示されたら[次へ]ボタンをクリックします。
- 利用条件ページで[同意します]をクリック [iPhoneソフトウェア・アップデート]の2ページ目の画面、利用条件ページが表示されたら[同意します]ボタンをクリックします。
- [アップデート]をクリック 「iPhoneはiOS 8.0ソフトウェアにアップデートされます。」のポップアップ画面が表示されます。[アップデート]ボタンをクリック。
- iPhoneのパスコードを入力、[続ける]をクリック ここでiPhoneのパスコードを求められたら、iPhone側でパスコードを入力します。入力したら[続ける]ボタンをクリックします。
ポップアップ画面が表示されない場合には、[デバイス]でアップデートするiPhoneを選んで、[概要]ページにある[アップデート]ボタンをクリックします。
Wi-Fi経由でのアップデート
iPhoneのみでのアップデートで手軽に行え、最近はこちらでのアップデートが主流かもしれませんね。ただ、若干時間がかかるようです。1時間程度を見越していた方がいいようです。
このWi-Fi経由でのアップデートは、Over The Airアップデートと呼ばれています。この方法を行うには、Wi-Fi接続環境が前提になりますが、その他にバッテリ残量が50%以上あるいはiPhoneを電源に接続している必要があります。安全性で考えるとiTunesを使ったアップデートの方がいいかと思います。ただ、昨今はPCを母艦としないiPhoneユーザーも多いですからね。
- iPhoneのホーム画面で「設定」アイコンをタップ、[設定]→[一般]→[ソフトウェアアップデート]の順にタップしていきます。[ソフトウェアアップデート]画面で[ダウンロードしてインストール]をタップします。
- パスコード設定をしている場合には、ここで[パスコートを入力]画面となります。パスコードを入力すると、[利用条件]ページが表示されるので、[同意する]ボタンをタップします。iOS 8のシステムソフトウェアのダウンロードが開始され、ダウンロードが終わると「ソフトウェア・アップデート」のポップアップ画面が表示されます。[インストール]をタップしてiPhoneへのインストール開始です。
初期設定
インストールが済んだら、まずは初期設定です。画面遷移に従って、順次設定して行きましょう。
- インストールが正常に行われると、一旦iPhoneが再起動して画面に各国語で「こんにちは」の挨拶が表示されます。次いで、「アップデートが完了しました」報告。ここで[続ける]をタップします。
- [位置情報サービス]設定です。位置情報サービスを「オン」「オフ」、任意で設定します。iCloud設定を完了するための、登録してあるApple IDの[パスワード]を入力します。入力したら[次へ]をタップ。
- [利用規約]ページでは、もちろん「同意」をタップ。再度確認画面が表示されたら、「同意する」をタップします。
- 「iCloud設定をアップデート中…」が表示され、終了すると[iMessageとFaceTime]の設定を行います。設定および確認したら「次へ」ボタンをタップします。
- [iCloud Drive]の設定です。最初の注意する…として述べたように、Macの場合であれば、OS X Yosemiteへのアップグレードが必要になります。また、Windows PCもWindows 8のみですので注意しましょう。OS X Yosemiteはまだリリースされてません。同期を取るマシンがWindows 8でないのなら、必ずここはアップグレードは「今はしない」をタップして先に進みましょう。確認のポップアップ画面でiCloud Driveへのアップグレードはしないまま「続ける」をタップします。
- 「ようこそiPhoneへ」が表示されたら、初期設定終了です。[さあ、始めましょう]をタップすれば、iOS 8の世界が広がります!
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