政府は11日午後、東京電力福島第1原子力発電所事故を巡って、政府事故調査・検証委員会が事故発生当時に所長として現場を指揮した故・吉田昌郎氏から聴取した記録、いわゆる「吉田調書」を公開しました。これまで、公表を望まないとする吉田氏本人の上申書を踏まえ、非公開の立場をとっていましたが、方針を転換して公開されることとなりました。現在、ダウンロード・サイトにはアクセスが集中しており、PDFファイルのダウンロードも難しい状況が続いている模様です。
菅義偉官房長官は記者会見で、「断片的に取り上げられた記事が複数の新聞に掲載され、一人歩きするというご本人の懸念が顕在化しており、このまま非公開となることでかえってご本人の遺志に反する結果になると考えた」と述べた。吉田氏の遺族の意向に関しては「働きかけをして、最終的には政府の判断で公表に踏み切った」と公開に踏み切った理由について述べています。
▶︎ 政府事故調査委員会ヒアリング記録の開示について - 内閣官房
▶︎ 政府事故調査委員会ヒアリング記録 - 内閣官房
「政府事故調査委員会ヒアリング記録」ページでは、故・吉田氏だけでなく、当時の内閣総理大臣 菅直人氏や内閣官房長官 枝野幸男氏を含む、全19人分のヒアリング記録が公開、PDFファイルにてダウンロード可能となっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿