ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、マル暴に過激ジャーナリスト、カリスマダンサー……駅西口公園、通称ウエストゲートパークを根城にする少年少女たちが、発熱する都会のストリートを軽やかに疾走する。若者たちの現在をクールに、そして鮮烈に描く大人気シリーズの第一作。青春小説の爽快感とクライムノヴェルの危険な味わいを洗練させ、新しい世代から絶大な支持を得て話題となった連続ドラマの原作。
iBooks スタッフメモ
毎週、スタッフが選んだおすすめの一冊を特別価格で紹介する「今週のブック」。今週は、池袋の街を舞台にそこで暮らす少年たちが関わる事件を連作で描く、石田衣良のデビュー作「池袋ウエストゲートパーク」。2000年に長瀬智也主演でドラマ化され、著者の人気を決定づけた代表作シリーズの第1巻にあたり、主人公マコトの一人称で語られる軽妙な文体で、ストーリーで起こるギャングの抗争や殺人事件、ドラッグ、援助交際といった犯罪とその解決が短章でテンポ良く描かれる。話によってはほろ苦い結末も待っているが、登場人物達のキャラクターも魅力的で読後感は非常に良いエンターテインメント作品。最初は斜に構えて読んでいても、いつしか続刊に伸びる手が止まらなくなること間違い無し。
▶︎ iTunes - ブック - 石田衣良「池袋ウエストゲートパーク 」
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