2014-06-20

Google、他社クラウドストレージからのデータ乗り換え支援ツール『GCS Online Cloud Import』を公開

Google6月19日、他社クラウドストレージ・サービスからの乗り換え支援ツール『GCS Online Cloud Import』のプレビュー版を公開しました。このツールを使用することにより、Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」や、HTTP/HTTPSサーバーから手軽にデータが転送できるようになるとのことです。


この『GCS Online Cloud Import』は、Google Cloud Storage(GCS)を管理するためのツールのひとつとして、現在プレビューリリースの段階にあり、ユーザ数を制限しての運用となっています。また、プレビュー版ということで、互換性のない変更を行うことがありうるとのことで、使用するデベロッパーはこの点を考慮する必要があります。

GCS Online Cloud Importツールは、他社クラウドからGoogle Cloud Storageにオンラインで大量のデータを迅速に、コスト効率よくインポートすることができるとしています。Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」や、HTTP/HTTPSサーバーからの乗り換えを促す狙いがあることは明白です。ただ、このインポートツールは前からあるものとは、「ユーザフレンドリ」を謳っている点が大きく異なります。Google Cloud Storageへの乗り換えを考えていたり、大量データの一元管理を考えていて、GCS Online Cloud Importツールを使ってみたい方は、Google Developersの「GCS Online Cloud Import」ページで登録することが出来ます。


現在、クラウドストレージサービスの競争は激化しており、Googleをはじめ、MicrosoftやAmazonなどといったビッグネームも技術革新のみならず、料金の値下げにさらされています。デベロッパには好都合な環境であり、サービス内容や料金体系によってサービスをチョイス出来る側にあります。ただ、データの移行を伴う乗り換えが容易でないことがネックになっていると言えます。今回のインポートツールの提供は、クラウドストレージサービスの後発であるGoogleの本気度の表れと言えます。同社は、GCS Online Cloud Importツールによって他社からのデータの転送が容易に行えると言っています。

GCS Online Cloud Importツールは、データ転送と同期が簡単に出来るための機能として、一時的なデータ転送用の格納場所を作成する機能や他社ストレージからの定期的な同期機能などを提供するとしています。同期機能については、ファイル作成日やファイル名でのフィルタリング設定やインポート時間の設定も行えます。また、同期の完了をメールで知らせる設定も行えるとのことです。ただし、GCSからAmazon S3など他社へのデータ転送を行うことは出来ません。

“ユーザフレンドリ”な仕様であること、Online Cloud Importツールが無料で利用できることは、複数のクラウドストレージサービスを利用していて困っているデベロッパーにとっては朗報と言えるかもしれません。

▶︎ GCS Online Cloud Import - Google Cloud Storage — Google Developers

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