iBooks スタッフメモ
毎週、スタッフが選んだおすすめの一冊を特別価格で紹介する「今週のブック」。今週は、お笑い芸人である劇団ひとりが2006年に発表しベストセラーとなったデビュー小説「陰日向に咲く」。どこか突っ込みどころのある日陰の人生を送る人々を描いた連作小説ながら、それぞれの物語が繋がり合い、最後には一つに収束していく構成をとっている。多彩な登場人物達は、テレビで観た著者の一人芝居のように、絶妙な誇張とマニアックな肉付けをされ、まさに”劇団ひとり”でなければ書けなかったと思わせるが、タレント本の枠には決して収まらない巧みな文章力と語り口の面白さで、1つの小説として文学界からも非常に高い評価を受けたのも頷ける。クスリと笑えて、読後にはちょっと温かさも残るそんな1冊。
ブックの説明
劇団ひとりの大ベストセラー小説が電子書籍化!
ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれるフリーター。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ。彼らの陽のあたらない人生に、時にひとすじの光が差す――。不器用に生きる人々をユーモア溢れる筆致で描き、高い評価を獲得した感動の小説デヴュー作。
▶ iTunes - ブック - 劇団ひとり「陰日向に咲く」
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