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毎週、スタッフが選んだおすすめの1本を特別レンタル価格100円で紹介する「今週の映画」。今週は、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した「そして父になる」の是枝裕和監督による2011年作品『奇跡』。両親の離婚で鹿児島と福岡に離れて暮らす幼い兄弟とその周囲の人々が織りなす、ほんの他愛も無い"奇跡"をめぐる物語。「そして父になる」同様、兄弟が過ごした日常の些細な一瞬一瞬を切り取った詩情あふれるシーンの数々が一つの物語に紡ぎ上げられてゆく。両親を演じる大塚寧々、オダギリ・ジョーをはじめ、阿部寛、長澤まさみ、原田芳雄、夏川結衣、樹木希林、橋爪功といった演技派キャストが集結しているが、本作の主役はなんといっても子供たち。オーディションで兄弟役に抜擢された漫才コンビまえだまえだの前田航基、前田旺志郎は、監督自身が彼らに出会ったことで脚本を大幅に書き換えたというくらい、エネルギーに溢れ映画の中心で輝きを放つ。彼らと冒険を共にするクラスメイトたちもやはり魅力的。くるりが手がけた音楽も相まって、郷愁と過ぎた子供時代への懐かしさ、そして日本人であることの素晴らしさすら思い出させてくれる、そんな1作。解説
離婚した両親が仲直りし、ふたたび家族4人で暮らす日を夢みる航一。母親と祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟龍之介と連絡をとっては、家族を元通りにする方法に頭を悩ませていた。 一方、彼らが暮らす鹿児島や博多は九州新幹線全線開通で沸きに沸いていた。開業式の日、博多から南下する「つばめ」と鹿児島から北上する「さくら」、二つの新幹線の一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる。そんな噂を聞きつけた航一と龍之介は、まさに「奇跡」を起こすための壮大で無謀な計画を立て始める。 もう一度家族を取り戻すため、奇跡を信じた少年たち。彼らが巻き起こした奇跡。航一と龍之介に果たして「奇跡」は起きるのだろうか?
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