Microsoftは、今までもWindows Phoneによる基本的な音声認識機能を提供していました。今回の「Cortana」(コルタナ)は、その機能を格段にパワーアップしたものです。「Siri」のようににアラーム設定やスケジュールの追加が行え、「Google Now」のようにカレンダー、連絡先、場所、閲覧履歴などをパーソナライズすることが出来ます。
Cortana for Windows Phone
「Cortana」(コルタナ)は、 Microsoftが2014年4月2日にサンフランシスコでビルド時の「Windows Phone 8.1」と一緒に発表されました。電話をかける、メッセージを送信し、アラームを設定、メモを取る、音楽を認識し、近くのレストランを見つけ、カレンダーをチェック、などなど多くのことをアシストすることが出来ます。Bingの機能が搭載されており、自然言語を理解し、ユーザの好みなどの情報を学習します。また、サードパーティー製を含むアプリを起動することもできます。例えば「Skype (相手の名前)」と呼び掛けるとSkypeで電話したい相手の連絡先を表示、「Hulu (番組名)」でHuluを起動してくれ、番組リストなどを表示してくれます。
Siri for iOS
Appleの「Siri」は、音声認識アシスタントの代名詞のような存在です。「Siri」は、Siriの開発・提供を行っていたSiri社が、Appleに買収されたことで、BlackBerryやAndroid向けにも登場するとされていたが立ち消えになった経緯があります。 2011年10月4日にiPhone 4Sに搭載されることが発表され、リマインダー、天気予報、株式情報、テキストメッセージ、Eメール、カレンダー、メモ、音楽、時計、Webブラウザ、Wolfram Alpha、地図などとの連携機能が付けられています。もちろん、学習機能があり、Siriの音声認識エンジンは、同分野の技術開発を行っているNuance Communications社が提供しています。
Google Now for Android
「Google Now」は、2012年6月27日にAndroid 4.1 Jelly Beanのプレミアムデモンストレーションの一環でお披露目され、2012年10月29日、Gmailカードの追加を伴うGoogle Play経由のアップデートでGoogle Nowが使用可能になりました。ユーザのGmailアカウントから引き出した、フライト情報、荷物の追跡情報、ホテルやレストランの予約といった情報と共にカードを表示。さらに、ユーザの現在位置、検索履歴に基づき映画、コンサート、株式取引、ニュースのカードも表示します。ユーザにピッタリの情報をちょうどいいタイミングでお知らせ。指先ひとつで、現在地の天気予報や通勤路の交通情報など、その時に欲しい情報が手に入ります。たとえば、その日の天気や、朝の通勤経路の交通情報など、必要になるときにちょうどいいタイミングでユーザにとって有益な情報が表示されます。また、ユーザによる音声入力でカレンダーでイベントを作成することや、検索したい単語を電話に向かって話すだけで、入力しづらい単語もサクッと入力・検索することができます。
Cortana | Siri | Google Now | |
---|---|---|---|
アプリの有無 | ○ | ○ | ○ |
天気予報 | ○ | ○ | ○ |
カレンダー | ○ | ○ | ○ |
アラームのセット | ○ | ○ | ○ |
タイピング検索 | ○ | × | ○ |
リマインダ | ○ | × | × |
アプリ内アクセス | ○ | × | × |
電話 | ○ | ○ | ○ |
メッセージ、電子メールの送信 | ○ | ○ | ○ |
音楽の再生 | ○ | ○ | ○ |
音楽の認識 | ○ | × | ○ |
Web検索 | Bing | Bing, Wolfram Alpha | |
ユーモアセンス | ○ | ○ | × |
現在、あなたは「Siri」や「Google Now」を使用していますか。Appleには検索エンジンがありません。MicrosoftとGoogleにはそれがあります。これは、膨大なユーザ情報を基にしたサービスの提供が出来る可能性があるということです。また、Microsoftはアプリ内アクセスなどいくつかの新しいサービスの提供を行っており、機能面ではGoogleやAppleの先を行っているように見えます。その上、「Google Now」にはないユーモアを「Siri」同様に解するとのことです。
via: Digital Trends
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