日本がスキージャンプでメダルを獲得するのは1998年の長野大会以来、4大会ぶりの快挙です。
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鍾乳石のように長い年月をかけて、葛西の完成された空中フォームはでき上がった。足を肩幅より大きく開いてスキー板をV字にし、手のひらを下に両腕を広げる、独特の姿勢だ。41歳のベテランは「モモンガみたいでしょう? 」とおどけながら、「飛行機をイメージしているんです」と説明する。
2006年トリノ五輪当時は、空中で両腕をピタリと体に付けていた。その後、少しずつ腕を広げていった。20代の頃から、葛西の強化に関わってきた北星学園大の佐々木敏教授は「ヤジロベエのように、左右のバランスが取れた空中姿勢は、ジャンプ台の規模が大きいほど生きる」とうなる。9日のノーマルヒルは8位だったが、一回り大きな台で、五輪で自身初となる個人のメダルにたどり着いた。 並みの選手だと、空中で手を少し広げただけで、バランスを崩してしまうという。さらに、足の開きは板の揺れにつながり、力の入れ方を間違えば、すぐに飛型点の減点につながる。鍛え上げた体と天性のバランス感覚、研ぎ澄まされた技術が融合し、世界に一つの飛型が生まれた。
出典:不屈の男に、女神ほほ笑む=葛西、完成された空中姿勢〔五輪・スキージャンプ〕 (時事通信) - Yahoo!ニュース
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