iBooks スタッフメモ
毎週、スタッフが選んだおすすめの一冊を特別価格で.紹介する「今週のブック」。今週は、増田俊也の「七帝柔道記」。タイトルにもなっている旧七帝国大学だけで行われて"七帝柔道"、15人での団体戦、一本勝ちのみ、場外なし、参ったなしなど、特殊なルールで.戦う異形の格闘技をするために北海道大学柔道部に入部した主人公が、締められれば失神するまで、関節技をかけられたら骨折するまで戦う壮絶な戦いに挑むため、仲間達と過酷な練習を続ける日々が描かれる。著者の自伝的要の強い作品だけに、その凄惨な描写やキャラクター達が感じる苦しさも極めてリアルだが、そんな中で差し込まれる大学祭やコンパ、恋愛といった昭和の若者のキャンパスライフに笑いもこぼれる。連続最下位だった北大柔道部員たちが、優勝を目指す過程でお互いの絆を深め大きく成長してゆく姿に、読後は感動に胸が熱くなる珠玉の青春群像小説。ブックの説明
「七帝柔道」という寝技だけの柔道に憧れ、二浪の末、北海道大学に入部した。しかし、柔道部はかつて誇った栄光から遠ざかり、大会でも最下位を続けるどん底の状態だった。他の一般学生が大学生活を満喫するなか、ひたすら寝技だけをこなす毎日。偏差値だけで生きてきた頭でっかちの少年たちが、プライドをずたずたに破壊され、「強さ」という新たな世界で己の限界に挑んでいく。悩み、苦しみ、悲しみ、泣き、そして笑う。唯一の支えは、共に闘う仲間たちだった。地獄のような極限の練習に耐えながら、少年たちは少しずつ青年へと成長していく――。▶ iTunes - ブック - 増田俊也「七帝柔道記」
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