Windows PCをタッチPCのように遠隔操作できます。この「リモート・デスクトップ接続」は、サーバ管理や自宅・会社のPCなどを離れた場所から操作するためのシステムです。今回、LANネットワーク上で手軽にiPhoneからWindows PCを操作したのですが、実際の遠隔地(会社のPCを自宅で、あるいは自宅のPCを会社から)からの接続には別の設定(ルータとか…)が必要なので、グローバル・ネットワークでの利用は一般人には敷居が高いかもしれません。
それはさて置き、今回はWindows 7のPCをiPhoneから操作してみたので、その設定手順を記します。「リモート・デスクトップ接続」を利用するには、あらかじめWindows側のリモート デスクトップを有効にしておく必要があります。
Windows 7パソコンの「リモート デスクトップ」設定を有効化
遠隔操作するPCのリモート デスクトップ設定を「接続を許可」して有効にします。規定の「リモート デスクトップ」設定は「接続を許可しない」になっています。このままだとiPhone側からアクセスできないので「接続を許可」しましょう。
- 「リモートの設定」をクリック [コントロール パネル] > [システムとセキュリティ] > [システム] の順に開いていきます。[システム] を開いて左サイドのメニュー「リモートの設定」をクリックします。
- Windows PCのリモート デスクトップを有効化 [システムのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示され、「リモート」タブが選択された状態になっています。このタブの「リモート デスクトップ」項目の設定を変更します。規定値は「このコンピューターへの接続を許可しない」のラジオボタンがオンになっています。これを「リモート デスクトップを実行しているコンピューターからの接続を許可する」に設定を変更します。
iPhone側のリモートアクセス設定
まずは無料アプリ「Microsoft Remote Desktop」をApp StoreからiPhoneにインストールしましょう。
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インストールしたら「Microsoft Remote Desktop」を起動します。
- 新らしいリモート・デスクトップの作成 「Microsoft Remote Desktop」を起動するとリモート・デスクトップのメニュー画面が表示されます。「New Remote Desktop」とタップして新規設定を行ないます。新規設定画面でREMOTE PCの情報を登録します。まずは「Connection name」をタップしましょう。
- 「Connection name」を登録 「Connection name」は接続するときに自分がわかる名前を任意に付けます。次に「PC name」をタップして登録しましょう。
- 「PC name」を登録 「PC name」は接続先のIPアドレスを登録します。
- 「User name」を登録 「User name」をタップします。リモート接続するPCのユーザ名とパスワードを登録します。登録したらセーブして設定終了です。
接続先のPC(Windows 7の場合)のIPアドレスを確認するには、 [コントロール パネル] > [ネットワークとインターネット] > [ネットワークと共有センター] の順に開いていきます。[ネットワークと共有センター]画面の「アクティブなネットワークの表示」項目右サイドの「ローカルエリア接続」(ワイヤレス接続の場合は「ワイヤレス ネットワーク接続」)をクリックします。[ローカルエリア接続の状態](ワイヤレス接続の場合は[ワイヤレス ネットワーク接続の状態])画面が表示されるので、「シグナルの状態」下の「詳細」をクリックして[ネットワーク接続の詳細]ダイアログを開きます。プロパティ項目「IPv4 アドレス」右側の数値の羅列がIPアドレスです。
iPhoneからWindows PCにリモートアクセス
登録が終わったので「Microsoft Remote Desktop」を使って、iPhoneからWindows PCに接続してみましょう。
- 登録した「お試し」をタップ 先ほど登録したリモートアクセス設定「お試し」をタップします。接続メニューが表示されます。今回だけ接続する「Connect once」、常時接続する「Connect always」のどちらかをタップして接続します。
- Windows PCに接続 「Connect once」か「Connect always」のどちらかをタップすると接続開始です。Windowsへ「ようこそ」の表示、次いでWindows PCの画面が表示されます。
iPhoneから試してみて、iPhoneの画面から作業をするのはちょっと苦痛ですが、何かを確認したりする程度ならこれもありかなと思いました。iPadのように大きな画面の方が処理をするならいいかもしれません。ただ、やはりリモート操作なので入力するとかはやめた方がいいですね。実際にキーボードを表示して入力を行なうこともできますが、まったりした動作になるのは否めません。操作がタッチ方式でできるので、確認などタッチ操作でできる程度のことを行なうのは結構楽しくできます。
ローカルネットワークでの使用には設定も簡単なのでいいですね。例えば1階から2階にあるPCの内容を確認したいとか程度の利用ですかね。もう少しなにか別の使い方が見つかるといいですね。ガジェット好きの人なら楽しめますね。実用として使うにはちょっと…、というのが感想でした。
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- Windows 7 システムでリモート デスクトップ アクセスを構成する
- Microsoft Remote Desktopの基礎と実践:第1回 Android向けMS純正リモート・デスクトップ・アプリを使いこなす - @IT
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