2013-10-25

Safariで保存したパスワード情報をMacとiPhoneで同期・利用できる「iCloudキーチェーン」の設定方法

10月23日に公開されたOS X MavericksとiOS 7.0.3から新機能「iCloud キーチェーン」が追加されました。 「iCloud キーチェーン」はWebブラウザ「Safari」で保存したログインID、パスワード、そしてクレジットカード情報をiCloudが管理・共有してくれる。Apple製品のMac、iPhone、iPad、iPod touch間で同期・共有できます。Safariで一度登録すれば、設定したデバイスならWebサイトのID・パスワードを自動で入力してくれる便利な機能です。
Mac、iPhone、iPadなど複数のApple製品を使っている人なら一度使ったら手放せない機能になりそうですね。パスワード・アプリがいらなくなっちゃうかも?




iCloud キーチェーン」を使うには、MacにOS X Mavericks、iPhone・iPad・iPod touchにはiOS 7.0.3がインストールされている必要があります。

今回の設定例はMacにOS X Mavericksをインストールして、その初期設定でiCloudキーチェーンのセキュリティコードを設定した場合のものです。iPhoneであらかじめ「iCloud キーチェーン」設定をしてある場合とは設定が若干異なります。


MacのiCloud設定(「確認コード」の取得)


MacにOS X Mavericksをインストール、初期設定の段階で、iCloudキーチェーンのセキュリティコードを設定した場合の「確認コード」取得手順です。
  1. 「システム環境設定」をクリック


  2. 「iCloud」をクリック


  3. 「キーチェーン」にチェック


  4. Apple IDのパスワードを入力


  5. Macの初期設定時に登録したセキュリティコードを入力(OS X Mavericks)



  6. iPhoneのSMSに「確認コード」を受信



  7. iPhoneのSMSに届いた「確認コード」を入力




iPhone側のiCloud設定:「キーチェーン」をオンにする

iPhoneの設定画面でiCloudにサインインします。
  1. 「iCloudキーチェーン」をオンに
  2. 設定で「iCloudキーチェーン」をオンにします。

    タップ:【設定】 > 【iCloud】 > 【キーチェーン】

    【キーチェーン】を「オン」にすると、iCloudへのサインインを求められるので、iCloudに登録したApple IDのパスワードを入力して「OK」をタップします。


【キーチェーン】を「オン」にして、iCloudのパスワード(Apple ID)を入力して「OK」をタップすると、次にiCloudキーチェーンを使用する承認処理に移行します。

このiPhoneでiCloudキーチェーンを使用するには、iCloudキーチェーンを使用する別のデバイスから承認するか、iCloudセキュリティコードを使用してください。

上記のようなメッセージが表示されます。iCloudキーチェーン設定をした別デバイス(今回の場合はMavericksをインストールしたMac)で承認するか、iCloudセキュリティコードを使用してこのままiPhoneで承認処理を行なうことができます。
引き続きiPhoneで承認を行なう場合は表示された画面の「セキュリティコードで承認」をタップして、以下の処理を行ないます。
別デバイスで行なう場合は、 下の「Macで行なう場合の手順」をご覧ください(上記までの手順でiPhoneからの「承認要求」がMac側に届いているはずです)。


iPhoneで行なう場合の手順(セキュリティコードで承認)

  1. 「セキュリテコードで承認」をタップ
  2. 上記手順で「キーチェーン」の画面に遷移するので、「セキュリテコードで承認」をタップします。


  3. 「iCloudセキュリティコード」を入力
  4. 「iCloudセキュリティコード」入力画面が表示されたら、既に登録してある4桁のiCloudセキュリティコードを入力します。


  5. SMSに届く「確認コード」を入力
  6. セキュリティコードを入力すると、iCloudキーチェーン登録時に設定したiPhoneのSMSに「確認コード」が届きます。届いた「確認コード」を入力すれば設定終了です。



Macで行なう場合の手順(セキュリティコードで承認)

  1. 通知メッセージを「表示」
  2. Mac画面の右上に下図のようなiPhoneからのiCloudlキーチェーン使用要求の通知メッセージが表示されます。ここは「表示」を押します。


  3. iCloudの画面が表示されます。キーチェーンの文字の下に「"(iPhone)"から承認要求。」メッセージが表示されています。「詳細…」ボタンをクリックします。

  4. iCloudキーチェーンの使用許可
  5. 「"(iPhone)"がiCloudキーチェーンを使用することを許可しますか。」のメッセージ画面が表示されます。許可する場合にはiCloudキーチェーンで登録したApple IDのパスワードを入力して、「許可」ボタンをクリックします。



Safariの自動入力を「オン」に設定


Mac、iPhoneの両方のSafariの「自動入力」機能をオンに設定します。自動入力にしておかないと、同期は取れていてもサイト・ログイン時にID・パスワードなどが自動入力されません。

  1. MacのSafari
  2. Safariを立ち上げて「環境設定」をクリックします。


    環境設定画面のメニュー「パスワード」をクリックしてパスワード画面を開きます。「ユーザ名とパスワードを自動入力」のチェックを確認します。チェックが入っていればOKです。


  3. iPhoneのSafari
  4. 設定で自動入力の設定を確認します。

    タップ:【設定】 > 【Safari】 > 【パスワードと自動入力】


    【パスワードと自動入力】の画面が表示されます。自動入力の設定項目は「連絡先の情報を使用」「ユーザ名とパスワード」「クレジットカード」の3つがあります。自分の使用環境に合わせて「オン」「オフ」設定しましょう。また、「常に許可」をオンにすると、パスワードを保存しないように求めるサイトでも自動入力を許可するようです。



登録されたパスワードや同期の確認画面


  1. MacのSafari
  2. Safari「環境設定」の「パスワード」画面で確認することができます。


  3. iPhoneのSafari
  4. 【パスワードと自動入力】の画面で確認することができます。

    タップ:【設定】 > 【Safari】 > 【パスワードと自動入力】

    保存されているパスワード情報は「パスワード」と「クレジットカード」個々に確認することができます。


    「保存されているパスワード」をタップすると、以下のように登録情報が確認できます。上記、MacのSafariと同じ情報が並んでおり、ちゃんと同期されていることも確認できます。また、一覧の項目右サイドにある「>」をタップすれば、登録項目の詳細を見ることができます。「クレジットカード」情報についても同様です。

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