新サービス「ドコモメール」(10月24日開始)って、ドコモさんのキャリアメールの進化系ですよね。「iモード」に始まり、「SPモードメール」そして「ドコモメール」へ、…と言うことですね。
ドコモさんの「ドコモメール | サービス・機能 | NTTドコモ」によると、以下のようにサービス説明をしています。
ドコモメールで送受信したメールはクラウド(ドコモのメールサーバ)に蓄積されるため、機種変更時のデータ移行や、端末紛失時のデータ復旧が簡単に行えます。さらに、タブレットやPCブラウザなど複数のデバイスから“同一のメールアドレス“を使ってメールの送受信や閲覧が行えます。キャリアメールならではの安心感はそのままに、より便利なメールサービスを提供します。
ドコモメール | サービス・機能 | NTTドコモ
「ドコモメール」はスマートフォン向けに現在提供しているメールサービス「spモードメール」をクラウド化したものですね。「ドコモクラウド」の一サービスという位置づけです。「spモードメール」は上図と同様に既にスマートフォン、タブレット、パソコンでの受信が可能です。GmailやPCメーラーでも設定さえ行なえば受信できます。POP3、SMTPによる接続設定でパソコン・メーラーでの受信が可能です。
今回の「ドコモメール」サービス提供の目玉は「クラウド化」ということでしょう。「spモードメール」がクラウド化して「ドコモメール」に名称変更したということですね。これによって、GmailやYahoo!メールなどのようにWebメールとしても使えるようになります。「docomo.ne.jp」のアドレスがそのまま、複数のスマートフォンでもタブレットでも、パソコンでも使え、かつWebメールとしても使える(ドコモIDが必要)。
ドコモさんとしてはキャリア・メールを進化させてGoogleやYahoo!などの既存サービスと競合できるサービスだといいたいのでしょう。新サービスとして登場する以上、先行しているライバルよりも良いサービスなんでしょうか?また、キャリア・メールだから安心というのはどうなんでしょう。通信障害などでのメールの遅延や利用できない状況があったりしますしね。それに、情報漏えいはキャリアでもありますよね。どの当たりが安心なのか頭をひねってしまいます。
サービスのポイント
- クラウド上の送受信データを保存。機種変更や端末紛失の際の簡単復旧。
- 「docomo.ne.jp」のアドレスで複数のスマートフォン、タブレット、PCメーラー、Webブラウザから送受信・閲覧。
- ドコモメールアプリ以外のメールアプリでも利用可能。
う~ん、と思わずうなってしまいますね。つまるところはクラウド化されることでWebメールとしても使えるようになるんですね、という感じです。携帯メールでありがたい「プッシュ配信」はありがたいけど、唯一ここだけがキャリア・メールの恩恵という気分になってしまいます。
重要な料金についてですが、「ドコモメール」自体の利用は無料ですね。ただ、別途spモード契約をする必要があり、月額315円掛かります。「あんしんネットセキュリティ」に入るとしたら、契約当初の無料期間を過ぎると月額210円です。「あんしんネットセキュリティ」に入ってウイルスや迷惑メールをブロックして「ドコモメール」サービスを使うと最低525円は必要になりますね。GmailやYahoo!メールのサービスが無料であることを考えると、本当にキャリア・メールって必要なの?という素朴な疑問がわいてきます。
ドコモさんは「ドコモメール」を収益システムとして考えているのでしょう。「iモード」のころからの「docomo.ne.jp」アドレス使用者も多く、古くからのしがらみから抜け出せない。こう考えると「ドコモメール」は苦肉の策でもあるのでしょう。だとしたら、メールは無料くらいの考えでやった方がいいのではないでしょうか?ちょこまかと料金設定をして加算していく料金体系もなんとかしてほしいですね。
最終的にはユーザーがサービスを使ってくれるかということに尽きますね。ドコモ、au、ソフトバンクと三キャリアが競う現在、ユーザー側に便利性を感じさせてくれるようなサービスを提供することが生き残る道だといえます。
迷走している感のあるドコモさんにとって、「ドコモメール」が果たして起死回生の一打になるか。それはサービス利用者が、「これ、使いやすい!」「超便利!」と思ってくれるかどうかに掛かっています。
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