現在、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスは、Wi-Fiが繋がる環境さえあればiTunesを起動することなくiCloudにバックアップできる仕組みになっています。もちろん、iTunesを起動してiTunesへバックアップを保存することもできるわけです。ではなぜバックアップに2つの方法が存在するのかということです。全く同じにバックアップできるのならクラウドだけでいいんじゃないか。そうなんですね。バックアップの内容がiCloudとiTunesへのバックアップでは異なるということなんですね。では、iOSデバイスのバックアップ方法はどうしたらいいんでしょう?選択肢としては以下の3つですよね。
- iCloud でのみバックアップを取る
- iTunesでのみバックアップを取る
- iCloud とiTunesを併用してバックアップを取る
実は3番のiCloudとiTunesの併用が望ましいんですね。iCloudにもiTunesにもそれぞれ一長一短があるわけです。iCloudのバックアップにはバックアップされないものがあり、iTunesバックアップは常に手動で行なわなければいけない。
- 【iPhoneのユーザガイドに書かれているiCloudのくだり】
iCloud
iCloud では、音楽、写真、連絡先、カレンダー、サポートされる書類などのコンテンツが保存されます。iCloud に保存されたコンテンツは、同じ iCloud アカウントが設定されているほかの iOS デバイスとコンピュータに ワイヤレスでプッシュ送信されます。
iCloud は、iOS 5 以降が搭載されているデバイス、OS X Lion v10.7.2 以降が搭載されている Mac コンピュータ、 および Windows 用 iCloud コントロールパネル(Windows Vista Service Pack 2 または Windows 7 が必要 です)がインストールされている PC で利用できます。
iCloud の機能は次の通りです:
・iTunes in the Cloud ̶「iTunes」で以前に購入した音楽やテレビ番組を、いつでも無料で iPhone にダウンロードできます。
App およびブック ̶ App Store および iBookstore で以前に購入した商品を、いつでも無料で iPhone に ダウンロードできます。
・フォトストリーム ̶ 撮った写真が、お使いのすべてのデバイスに表示されます。フォトストリームを作成して ほかの人と共有することもできます。72ページの「フォトストリーム」を参照してください。
・Documents in the Cloud ̶ iCloud に対応する App の書類やデータを、お使いのすべてのデバイスで 最新の状態に保つことができます。
メール / 連絡先 / カレンダー ̶ メールの連絡先、カレンダー、メモ、およびリマインダーを、お使いのすべての デバイスで最新の状態に保つことができます。
・バックアップ ̶ 電源と Wi-Fi に接続したとき、iPhone のバックアップが iCloud に自動的に作成されます。 150 ページの「iPhone のバックアップを作成する」を参照してください。
・iPhone を探す ̶ 地図上で iPhone を探したり、メッセージを表示したり、音を鳴らしたり、画面をロック したり、離れた場所からデータをワイプしたりします。34 ページの「iPhone を探す」を参照してください。
・友達を探す ̶ 自分の現在地を大切な人と共有できます。App Store から無料の App をダウンロードして ください。
・iTunes Match ̶ iTunes Match に登録すると、CD から読み込んだものや「iTunes」以外で購入した ものを含むすべての音楽がお使いのすべてのデバイスに表示され、オンデマンドでダウンロードして再生でき ます。63 ページの「iTunes Match」を参照してください。
・iCloud タブ ̶ お使いのほかの iOS デバイスおよび OS X コンピュータで開いた Web ページを表示できます。 56 ページの第 7 章「Safari」を参照してください。
iCloud では、無料のメールアカウントと 5 GB のストレージをメール、書類、およびバックアップのためにご利用 いただけます。購入した音楽、App、テレビ番組、ブック、フォトストリームは、無料のストレージとしては計算さ れません。
iCloud アカウントにサインインする/ iCloud アカウントを作成する/ iCloud オプションを設定する:「設定」> 「iCloud」と選択します。
追加の iCloud ストレージを購入する:「設定」>「iCloud」>「ストレージとバックアップ」と選択し、「ストレージ を管理」をタップします。iCloud ストレージの購入について詳しくは、help.apple.com/icloud を参照してくだ さい。
以前に購入した項目を表示してダウンロードする:
・iTunes Store で購入した項目:「iTunes」に移動し、「その他」をタップしてから、「購入済み」をタップします。
・App Store で購入した項目:App Store に移動し、「アップデート」をタップしてから、「購入済み」をタップ します。
iBookstore で購入した項目:「iBooks」に移動し、「Store」をタップしてから、「購入済み」をタップします。 音楽、App、またはブックの自動ダウンロードをオンにする:「設定」>「iTunes Store/App Store」と選択します。
iCloud について詳しくは、www.apple.com/jp/icloud を参照してください。サポート情報については、www.apple.com/jp/support/icloud/ 参照してください。
■iTunesとiCloud バックアップは何が違うのか?
- 【iCloudバックアップ】
- iCloudは自動的にバックアップを取ってくれるのですが、すべてをバックアップしてくれない。
- 容量は5GBまで無料(容量を追加する際は有料)
- 重要な一部データのみバックアップ
- ・カメラロール内の写真・ビデオ
- ・デバイスの設定内容(電話のよく使う項目、壁紙、メール、連絡先、カレンダーアカウントなど)
- ・Appのデータ
- ・ホーム画面でのAppの配置
- ・メッセージ (iMessage、SMS、MMS)
- ・着信音
- ・購入した音楽、映画、テレビ番組、App、ブック(無条件でバックアップ)
- Appleを介していないデータは同期されない
- ・iTunes Storeで購入していない音楽、映画、テレビ番組など
- ・Podcast、オーディオブック
- ・Mac,PCから同期した写真(カメラロール保存の写真や動画にみ)
- バックアップを有効にすることで自動バックアップ
- 【iTunesバックアップ】
- 容量は無制限(MacやPCの容量に依存)
- 全ての情報をバックアップ
- (iCloudで保存されるもの、Appleを介していないデータの全てをバックアップ)
- MacやPCのiTunesに繋ぐことでバックアップを行なう(手動)
iCloudのバックアップは限られた情報のバックアップで、MacやPCを介したiTunesのバックアップは全部バックアップということが言えます。つまり、現状ではどちらのバックアップも重要で、用途(復元)に合わせて利用できるように自動バックアップのiCloudと手動バックアップのiTunesでの同期を併用したほうがいいように思います。
iCloudを用いた復元を行なう際は、iCloudに「バックアップされていない情報」があると、それを復元させるために再度iTunesでの同期を行なわなければならない。完全に復元したいのであれば定期的にiTunesへの同期を行なっておく必要がある。
つまり、緊急時の復元ならiCloudを使い、完全復元をしたいのであればiTunesでの復元(同期)が必要ということで、どちらのバックアップも重要なのではないでしょうか?
CDなどの他のソースから読み込んだ楽曲をiCloud に保存してくれるiTunes Matchのサービスが日本で開始されるて利用できるようになればもう少し使い勝手が良くなるようにも思います。Appleのサポートページには案内が出ているもののまだ日本では利用できないんですね。残念!
<今回の情報サイトはこちら>
iPhone 復元 データリカバリーでは、削除されたiPhone の画像を復元するだけでなく、他の重要ファイル、例えば、住所録、テキストメッセージ、メモ、ビデオ、サファリブックマーク、リマインダーなどを復元することが可能です。それだけではなく、iPhoneの他にApple iPad 、iPod Touchのファイルにもご利用可能です。
返信削除http://mtsdvdfree.hatenablog.com/entry/2013/11/26/123855
iOSのバックアップ方法を詳しく教えてくれてありがとうございます。ここで別のバックアップ方法を一緒に共有します。http://www.coolmuster.jp/idevice-tips/how-to-backup-iphone.html
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